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2009年9月22日 (火)

フュメ・ドゥ・ポワソンの女

女は冷静だった。
配達人のチャイムに怯えて隠れる猫達に目もくれず、予定されていた届け物を急いで開ける。

「ふっ、笑ってるのね・・・・。」

届け物の「顔」を覗き込んでから、躊躇せず掴み上げ、キッチンのシンクへと投げ出す。

・・・ちょっと、フランス映画の脚本みたく始めてみたが、そんなシャレた情景ではない。

Poisson釣りたてを送っていただいた立派な鯛。無謀にも洋包丁で無駄なく処理するために挑む休日の朝。

前回、鱗取りをいい加減にした(鱗が口にひっかかると、一気に興ざめの)教訓がある。しかし、相変わらず、洋包丁で臨むわけで、当然、「鱗取り」など持っていない。
独自にあみ出した(?)方法(後日、「ねぇさんの理科実験」としてレポしよう)で鱗を取り、指で撫でても引っ掛かりの無い仕上がりに、「お客さん、お肌スベスベになりましたよ」と、エステシャン気分で満面の笑みを浮かべる。

立派な鯛2尾の両面、結構な量の鱗になる。鯛の鱗はカリっと揚げると美味しいらしいが、シンクにパラパラ落ちたのを集めるのもなぁ・・・と、今回は見送る。

鱗を取った後が問題だ。洋包丁を研ぎ石で気休め程度に研ぎ、まずは頭を落とす。さすがに包丁だけでは難しく、キッチン鋏と使い分け、なんとか頭を落とす。ヒレなども、切れない包丁で悪戦苦闘するより、鋏でジョキジョキした方が早くて綺麗(前回、なんで気がつかなかったんだろう)。

再度、包丁を研いで、”3枚おろしらしき”3パーツに分け、骨部分もハサミでぶつ切り。表面がデコボコのサクではあるが、それっぽい。皮引きできなかったものの、完璧な鱗取りのため、まぁ良しとしよう。

昼、たまたま老いた父と会う約束だったので、一尾分のアラとサクをお裾分けだ。そういえば、父のところに包丁があったし、自己流でさばけると言っていたような・・・年寄りの楽しみを奪ったかな?ま、指が動かんだのと言っていたので、怪我するよりは良かろう。じーさんよ、潮汁でも作ってや。

と、2尾も大きな鯛を扱うと、さすがに手が生臭い。途中、水が跳ね、顔や腕に飛び散り、身支度を整えるときには髪から鱗が落ちる・・・。「フュメ・ドゥ・ポワソンの女」なのだ。フランス料理の「魚のダシ」ではなく、「魚の匂い」(fumet=文語的に野獣のにおい)のする女っていう感じ。これからデートであれば、臭みは是が非でも消していくのだが、時間が無いし、ま、オヤジに会いに行くので良しとするかっ!

Wasavvy17そうそう、午前中から足にまとわりついていた白い奴がいた。「女子には、コラーゲンたっぷりな頭や頬の身よーー」と、夕飯は猫娘達がまっさきに鯛をいただく。

ワビ、ゴハン茶碗の底が透けそうなくらい、茶碗をなめる。
サヴィ、一口、一口味わいながら、口の中でクチャクチャしているから、ワビに横取りされる。
2匹とも、すっかり満足なのである。

パパさん、ママさん、ご馳走様!

人間用の料理は、後日、レポートします。

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