« 2013年6月2日 - 2013年6月8日 | トップページ | 2013年6月23日 - 2013年6月29日 »

2013年6月16日 - 2013年6月22日

2013年6月16日 (日)

誕生日なのに・・・

先日、父と一緒に伯母を訪ねた。最近は外出の自由がない有料ホームを出たくて仕方がないようだ。その翌日は伯母の誕生日。お祝いにお昼ご飯をご馳走し、また、「家に欲しいものがある」というので、ホームから歩いて約10分くらいの距離にある居宅へ、一か八か連れて行くことにした。

ゴミ屋敷のまま放置された居宅内の、目に付くもの「全てを鷲掴み状態」の伯母・・・。それを袋で受け取るふりして、別の場所へ投げ出す私。そんなことを繰り返しているうちに、もっとも危険なエリア「台所」で佇む伯母。物を退けると、何か生き物らしき物体が鈍い羽音をブ~ンと立てて飛ぶのを目撃す・・・。

「伯母さん、もう限界・・・。出ますよ!」

と、開けてはいけない冷蔵庫に手をかける伯母を急かし、約20分の滞在でお気に入りの夏服を持ち出した。

帰り際、私は咳が止まらず、父は足が痒いと悶えていた。家が不衛生で足の踏み場もない状況に納得する伯母は、「私が戻って片付けします」という。

「こんなにヒドイ状態になっているのに、一人でなんて、出来っこない!伯母さん、あそこで死にかけたのよ!そんなに皆を困らせる伯母さんなんか、嫌いになっちゃうよ!」と、さすがの私も、キレた・・・。

Obasama2

「嫌いで結構。皆、嫌い嫌い~!誕生日なのに・・・・」

と、拗ねる伯母・・・。家に帰りたいんだね。

私も、つい言い過ぎた。「伯母さんのことが大事だからキツイことも言うのよ。ゴメンネ。」と謝ると、「親族だからこそ、喧嘩もできる」と、すんなり?許してくれる・・・。

Obasama1

ごめんね、伯母さん。でも、ホームの生活が一番安全なんだよ。

そんな伯母、一番持ってきたかったものは、ホームで着るには「素敵過ぎる」ピンクのワンピ。これをホームで翌日開いてくれる誕生日会に着たかったらしい・・・。

「毎年、誕生日には九州の友人から福砂屋のカステラが届くはずなの。家に見に行かないと」と言い出す。

父と顔を見合わせる。届くか不明のカステラを確認しに、片道2時間もかけて伊勢へ来るわけにもいかず、ホームの人には、「翌日の午後3時に”届いていなかった”と電話をしますので、口裏を合わせておいてください」とお願いする。

罪悪感に苛まれながら「届いていなかったわよ・・・、先方さんにも色々とあるのよ。今度、福砂屋のカステラは私が買って行くね」と言うと、「今からホームの皆さんに祝ってもらうの」と楽しそう。あの、素敵過ぎるピンクのワンピを着ているんだろうなぁ・・・。

ここ(ホーム)、もうすぐ道を通すため、立ち退きになる」と、以前と変わらず想像力豊かな発言を繰り返す伯母は、私達が誕生日の前日に訪問することを忘れていた・・・。

やっぱり、認知症もあるんだろうか。

| | コメント (5)

« 2013年6月2日 - 2013年6月8日 | トップページ | 2013年6月23日 - 2013年6月29日 »